日本一「リッチ」な村の手厚いコロナ支援の中身 水道基本料金免除、高齢者に商品券1万円…
取材を通じて感じたのが、子どもたちの教育にかける村の情熱だ。村立の小中一貫校「飛島学園」を建設(2010年4月開校)したほか、1991年度から毎年、中学2年生を対象にアメリカ・カリフォルニア州などへの海外派遣事業を実施。
この海外派遣事業を充実させるために2002年度からは外国人英語指導助手を迎え入れるなど英語学習に力を入れてきた。
今年度は小学生、中学生を対象にした英語教室事業に609万円の予算を組んでいる。
中学生のアメリカ派遣事業は、昨年度はコロナ禍で中止となったため、今年度は、2組に分けて2年生46人、3年生57人の合わせて103人が8月にアメリカに向かう予定だった(予算795万円)。しかし、コロナ禍が収まらないため、今年度も中止となり、代替事業として国内での「イングリッシュ キャンプ」を検討中だ。
「結婚お祝い金」5万円も!
住民への福祉政策も手厚い。コロナ禍以前からの住民サービスとして、子どもの医療費無償化、結婚祝い金、長寿の祝い金など、子育てから老後まで実に面倒見がいい。結婚お祝い金は1組につき5万円(年齢や住民登録などの条件あり)、児童手当(月額)は3歳未満は1万5000円、3歳以上小学校修了前は1万円(第3子以降は1万5000円)、中学生は1万円が支給される。
長寿をお祝いする「長寿奉祝金」は、満90歳は20万円、満95歳は50万円、満100歳は何と100万円(対象は20年以上の居住者)である。
今年度予算では妊産婦および子育て支援タクシー料金助成が約248万円計上され、妊産婦および4歳未満の保護者を対象に1万5000円(500円×30枚つづりのチケット)が補助されることになった。
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