「優秀なのに不幸になる人」の残念すぎる立ち位置 GAFA部長が直伝「最高の仕事領域」の見つけ方
まず2ですが、先に触れたように仕事を効率化するだけで終わってしまうと、ラクをしているように見られてしまいます。ですから、空いた時間に新しい何かにチャレンジすることをおすすめします。その際には、今度は自分の好きなことを選んでください。自分の好きなことにドンピシャに当てはまる部署や仕事内容がなくても、それに近いことを見つけたり、提案をしてみましょう。
またこれが3にもつながるのですが、自分が好きな新しいことにチャレンジする際には、上司やまわりの人に「これをやります!」と宣言をしてください。何かを始める際には「有言実行」をすることが大事です。周囲と目標を共有し、定期的に進捗を報告し合うと、76%の人が目標を達成できたという報告もあります。(注)注Gardner, Sarah and Albee, Dave, "Study focuses onstrategies for achieving goals, resolutions" (2015). Press Releases. 266.
会社では、横の席の人が何をやっているのかすら、明確にはわからないもの。ですから、きちんと事前に「こういうことを、いつまでにやりたい」と宣言することで、まわりの上司や同僚に認知をさせるのです。これは同時に、自分に興味を持ってもらうことや、「あいつはこれをやってるな」とわかってもらえることにつながります。
やっていることが好きなこと、もしくはそれに通じていれば、イキイキと楽しそうに仕事をしているように見えるので、それだけでもまわりの評価はかなり上がるはずです。
現在の立ち位置がこのエリアの人は余力があり、新しいことを創造するチャンスが多くあります。まずはチャレンジを恐れずに行動していきましょう。
「置かれた場所で我慢してはいけない」
最高の仕事領域から遠いエリアにいる人ほど、そこで何とか成長しようともがいています。ですが、自分に合っていない領域で成長することは本当に難しいのです。ですから、今の場所が自分に合わない場合は、そこで苦しんでも「成長しなければ」ともがくのではなく、まずは自分の資質を見直してください。自分の資質に合った場所に行けさえすれば、今までの遠回りなどすぐに挽回できるくらいのスピードで成長できます。
「置かれた場所で咲きなさい」の原文で有名なラインホルド・ニーバーというアメリカの神学者は、「今いる環境にとらわれず、諦めることなく人生のベストを尽くし、花のように咲きなさい」と説きました。よく誤解されますがこれは「自分に合わないところでガマンしなさい」という意味ではありません。彼は「笑顔で幸せになることが『咲く』こと」そして「それをほかの人と分かち合うことが輝ける人」だと述べているのです。
今の状況を変えることには、もちろん怖さも感じるでしょう。しかし、気づいてもらいたいのは「人生において、自分が咲けないところでずっとガマンすることのほうが、よっぽど怖い」ということです。「新しい挑戦、動くこと=怖い」と考えている人は、反射的に「動かないこと=怖くない」と考えてしまいがちですが、これは誤っています。
本当は、能動的に動かないことを選択しているのではなく、動けないだけ。そして、動かないことを選択し続けて、いざ動きたいと思ったときに動けないことこそ、これからの時代はもっとも怖いのです。そのため普段からできるだけ「変化」を意識しておくことが大切です。
変動の激しい時代に、変化を面倒臭がったり怖がったりしていては、成長も成功もありません。自分の「ポジションを知る」ことで上手に人生に成長を盛り込んでいってください。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら