｢凡庸な｣男性管理職が金融業界で女性進出阻む 女性の機会抑制が金融業界の変革を妨げる

金融業界では､十分な能力のない男性管理職と偽物の仲間意識が､女性の昇進を阻んでいる。金融業界の女性指導者増加を目指す非営利団体のウィーメン･イン･バンキング･アンド･ファイナンス（WiBF）がロンドン･スクール･オブ･エコノミクス（LSE）と共にまとめた調査報告書が示した。

黒人女性の昇進には他の従業員をはるかに上回る成績が必要

｢凡庸な｣男性は､金融およびプロフェッショナルサービスの世界の働き手として社会が期待する人物像に当てはまりやすいため､同等の能力の女性よりもこれらの分野にとどまる確率が高い。これに対し女性､特に黒人女性は昇進するために他の従業員を上回るパフォーマンスを見せなければならなかった。ロンドンの金融街シティーで働く女性79人とのインタビューと円卓会議を含む調査で分かった。

LSEのインクルージョン･イニシアチブのディレクター､グレース･ローダン氏は｢有能な女性の機会が､『自分と同じような人』を優先し政治的思惑で動く管理職によって抑制されることは､金融サービス業界の変革を妨げる｣と述べた。

原題：‘Mediocre’ Male Managers in Finance Hold Women Back, Report Says（抜粋）

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著者：Lisa Pham