部下との面談は「年に最低3回1時間」がいい理由 不満解消されなくても「話をしっかり聞く」効果

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
相談② 社員の不満に、どう対処すればいい? 
社員からの不満にどう対処したらよいか、わかりません。
出口さんは、社員からの不満にはどう対処されていますか? 
直言ならまだしも、社員からのまた聞きや噂ベースで聞くことに関しては、安易に動けない自分がいます。
(40歳、男性、会社経営、タフネス)

不満を持っているのは当たり前です

人間は、自分の能力や成果を3割増から5割増に見てしまう困った脳みそを持っています。すべての人は自分の能力や成果を3割増、5割増に見ているわけですから、不満を持つのは当たり前のことです。

上司として真っ先にやらなければいけないことは、社員が、どんなことをやりたいのか、自分は何に向いていると思っているのか、丁寧に面談をしてコミュニケーションをとることです。

直言はあればうれしいですが、また聞きや噂ベースの情報は、いっさい無視をしていいと思います。

たとえば年始、年央、年末、最低3回くらいは部下の社員と、1時間くらいたっぷりと時間を取って、ゆっくり話を聞いてみてはどうでしょうか。

アメリカでの話ですが、不満の原因が解消されなくても、経営者が自分のために1時間以上時間を取って話を聞いてくれたら、不満の6、7割は解消するという実験結果もあります。

だから、1対1の面談をきちんとすることがとても大事です。それが、管理者の仕事の基本だと思います。

次ページ「経営者」に必要な資質って?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事