少子化問題に決定的に欠けている「少母化」視点 30年前も今も有配偶女性の約8割は子持ちだ

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もう1つ課題があります。結婚数が増えればいいというわけではありません。昨今、未婚化と同様に晩婚化が顕著になっています。

この晩婚化もまた出生減に大きく影響します。1985年時点、29歳までの初婚構成比は90%もありました。それが2019年には61%まで減少。同様に29歳までの出生構成比は1985年の66%から2019年には35%に下がりました。

20代の出生率を上げる必要がある

全体の合計特殊出生率と各年齢別の出生率との相関(1985~2020年)を見ると興味深い結果が出ました。

合計特殊出生率と強い正の相関があるのは20代女性の出生率。他の年代は、たとえ劇的に出生率を上げたとしてもそれほど全体の出生率を押し上げる力はありません。出生率全体を上げるには、20代女性の出生率を上げる他はないということになります。

晩婚化といっても今もなお6割以上が29歳以下で結婚しているのですから当然です。それは結局20代での結婚数が増えないといけないということです。

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