一流の人が大体「感じがいい」のは一体なぜなのか ファーストクラスのCAが明かす「礼節」の効果
何気ないことのように思えますが、「名前を呼ぶ」ということは、実は相手を尊重する行為です。名刺交換をしただけの相手から、名前を覚えてもらっていたら、誰しも嬉しく感じ、時に感動すら覚えるものです。
このように、きちんと相手の名前を呼ぶという行為は、ビジネスシーンにおいて、相手を尊重し、礼を尽くすという「礼節」でもあるのです。ファーストクラスに乗る人は、当たり前のことを当たり前のようにサラリと行い、疎かにはしません。
ただし、中には名前で呼ばれることに抵抗を感じる人もいますので、配慮が必要ですが、敬意をこめて役職ではなく、名前で呼んでみてください。「部長」ではなく、「○○部長」と呼ぶだけで、相手の反応は変わっていきます。
「MYペン」と「MYメモ」の絶大な効果
最近は、何かメモを取りたいときは携帯のメモ機能や音声録音で記録を残す人が増えています。自分用の備忘録としてはいいのですが、ビジネスシーンにおいて、相手を目の前にして携帯でメモを取るのは誤解を生むことがあります。
もちろん相手に、「携帯でメモを取らせてもらっていいですか?」と確認を取る場合はいいのですが、そうでない場合、相手はメモを取っているのか、単にメールをチェックしているのかがわかりません。特に目上の人を前にして携帯を操作していると、不信感を与えてしまっていることも多々あります。
そんな誤解を与えないためにも、MYペンとMYメモでメモを取ることをおすすめします。
ペンとメモを持って、人の話を聞くという振る舞いは、相手に「この人は真剣に私の話を聞いてくれている」という信頼感と安心感を与えます。
例えば、あなたが上司に呼ばれたとき、手ぶらで伺うよりは、ペンとメモを持っていくだけで、真摯な態度が伝わります。逆にあなたが上司で重要なことを伝えたくて部下を呼びつけたとき、手ぶらの部下とペンとメモを持参している部下では、どちらに仕事を任せようと思うでしょうか。
私がチーフパーサーとしてファーストクラスのお客様と雑談していた時のことです。話の途中、そのお客様は、ご自分のペンとメモを取り出して、「メモしてよいですか?」と言って、私の話をメモしだしたのです。私の拙い話など、あまり参考にもならないとは思うのですが、メモを取りながら聞いてくださる姿勢に、嬉しいと同時に感動を覚えたものです。メモを取るという行為は、「あなたの話を漏らさず聞いています」というメッセージになります。
特に目上の人や役職が高い人が、目下や役職の下の人の話をメモを取りながら聞いているとその振る舞いが相手に感動を与え、好感を持たれることによって信頼を得ることができるのです。ビジネスにおいて、MYペンとMYメモは強力な武器になります。
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