動き始めた海外留学「元どおり」への想定シナリオ

カナダへの派遣留学再開に踏み切った高校も

個人として留学するケースが増えてきました。海外留学は今後どのように再開されていくのでしょうか(写真:freeangle/PIXTA)

新型コロナウイルスの影響により、依然として海外留学は厳しい状況が続いています。日本学生支援機構(JASSO)が毎年実施している「日本人学生留学状況調査」によれば、最新の日本人学生の海外留学者数は、2019年度で10万7346人(前年度比6.8%減)という結果でした。2020年度の数字はさらに減少するものと予測できます。

大学や高校は、文部科学省が昨年発表した「留学を予定・考えていた日本人学生の皆さんへ(11月2日更新)」の呼びかけに応じる形で、外務省の感染症危機情報のレベル2以上の国(ほとんどの英語圏がこれに該当)への派遣留学中止を基本的な考えとしているところが多く、まだしばらくこの状況は続きそうです。

ただ、ついに今年度に入って海外へ渡航する新しい動きも出てきました。英語圏に個人として留学するケースが増えてきているのです。また学校としても派遣留学に踏み切る動きも出始めてきました。このまま海外留学は元どおりとなっていくのでしょうか。個人や学校の留学の動向から、今後派遣留学が復活する道筋を考えたいと思います。

4月に300人超が長期個人留学に出発

世界110カ国以上で、国際教育事業を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファースト(以下 「EF」)によると、この4月に約300人の学生が海外長期留学に出発しました。いったい学生はどの国に渡航しているのでしょうか。

国別にその内訳を見ていきますと、人数の多い順に1位アメリカ(98人、32.45%)、2位カナダ(97人、32.12%)、3位イギリス(44人、14.57%)、同率3位マルタ(44人、14.57%)、5位シンガポール(17人、5.63%)という結果です。いまだ英語圏で人気上位のオーストラリアやニュージーランドへの入国ができないことを考えると、ある程度納得の結果と言えるでしょう。

現地の受け入れ状況として、例えば最も多かったアメリカは、現在渡航は可能となっており留学生の受け入れも再開しています。ただし「陰性証明書」は必須で、ハワイ以外の州では自主隔離も必要となっています(隔離期間は州によって異なる)。授業の形式も学校や州によって異なり対面やオンライン、もしくはハイブリッド型で開講しています。

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