コミュ力の鍛錬に「手品習得」勧めたい合理的理由 俯瞰する力が身につく!まずは挑戦してみよう
陽:そっか……。僕のデートも「なぜダメだったんだろう」と考えるんじゃなくて「なにをすれば楽しんでもらえたんだろう」と考えたほうがいいんですね。
ひろむ:そうです。ほら、マジックも今のデートの話も考え方の基本は同じでしょう?「なにをするべきなのか」を意識しながら、経験を積み重ねていくことで客観力は鍛えられます。
陽:なるほど……。でも今みたいに「なに」をするべきなのかを考えるようにしたら、少し楽な気持ちになれました。さっきの耳からコルクが出てくるマジックも、“客観力”を意識したんですか?
ひろむ:少しだけですけどね。陽さんが僕のほうを見ていない隙に、バーのテーブルに置いてあるコルクを隠し持ちました。その場で「このコルクでどんなマジックをしようか?」「どんな流れで披露すれば面白いか?」というところまで客観視して考えていたんです。
マジックを披露するときは、会話の流れや見せ方、そしてその場に適したものを使うことなどがポイントですね。僕が意識しているポイントをまとめてみました。
日常でマジックを披露するときのポイント
マジックが突然、目の前で起きると魔法のように見えます。格闘技でいうと、不意をついた一撃が一番ダメージを与えるのと同じです。「マジックをする」と宣言せずに、自然な流れで突然始めることで、同じマジックでも、数倍違って見えます。
ものを消したり、なにもないところから出現させたりするようなマジックは不意を狙いやすいです。また、もしミスがあっても「見破ろう」という姿勢では見られていないのでタネが気づかれにくいなど、メリットが多いです。
職場や学校、飲食店などにトランプを持ってきていたら、かなり不自然ですよね。極端な例ですが「キャバクラで消しゴムマジックをして相手に引かれてしまった」という話も聞いたことがあります。キャバクラに消しゴムはミスマッチです。学校や職場であれば消しゴムやペン、キャバクラだったらライターやタバコなどが最適です。
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