星野源と新垣結衣「結婚」が気づかせた大事なこと 厳しい現実の中、テレビ関係者にもうれしい訳

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大相撲で照ノ富士関が大けがから復活して快進撃を続けているのも、勇気の出るニュースだろう。

今回の星野源さんと新垣結衣さんの結婚は、これらスーパーアスリートの活躍に負けず劣らず、視聴者を「ハッピー」にしてくれたニュースである。

なのでテレビも祝福モードで伝える。

私が携わっているBSフジの報道情報番組でも、結婚の一報が入った19日夜の放送では「冒頭」からお伝えした。スタジオではもちろんBGMに「恋」を流した。

そしてこの2人の結婚は、テレビにとっても、視聴者にとっても「大事なこと」を思い起こさせてくれたのではないだろうか。

2人が共演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の放送は2016年だった。

しかし結婚のキッカケとなったのは今年1月の正月スペシャルだったという。

つまりコロナ禍で撮影が行われ、その後コロナ禍で2人は関係を深めて結婚へと至った。

「緊急事態宣言」が発令される中で、国民に負担を要請する立場である政界や日本医師会の「会食」「パーティー」が批判を浴びている。

本場所前に深夜のキャバクラに通ったと報道される大相撲の大関もいる。

夜の街で〝多人数で〟飲食をして週刊誌に撮られた芸能人も少なくない。

「少人数で」「安全に」人と会うことは咎められない

しかし、「少人数で」「安全に」人と会ったり食事をしたりすることは、とがめられることはないだろう。

感染対策に十分気を付けながら、できるだけ「日常」を平穏に過ごすことは、禁じられてはいないのだ。

信頼できる相手とならば、2人で食事をすることは許されるだろう。

恋愛をすることももちろん構わない。

そしてコロナ禍で、結婚を決めることだって「普通」にして良い。

新型コロナによってこれまでの「普通」がそうではなくなっている部分があるのも確かである。そしてテレビの報道が視聴者にとっての「普通」を変えてしまった側面も否定できない。

そんな中で星野さんと新垣さんは、お互いに信頼しながら、2人で穏やかに絆を深めていったのだろう。

そこにあるのは(スターではあるが)人間としての「普通の生活」である。

次ページ「コロナ禍でも祝福して構わない」
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