野村HD、3100億円の“大やけど"でも強気一辺倒 法人部門の業績目標をさらに引き上げ反転攻勢に
「申し訳ありませんでした」――。
アメリカの顧客との取引から生じた巨額損失に対し、野村ホールディングス(HD)の奥田健太郎
5月18日、野村HDは「米国顧客取引に起因した損害に関連するポジション処理完了」を発表し、総額約3100億円の損失が確定した。すでに2021年3月期決算で計上した23億ドル(2457億円)に加えて、2022年3月期に6億ドル(約650億円)の損失を計上する。
【2021年5月20日8時40分追記】初出時の表記を一部修正いたします。
根本的な原因の説明はなし
実は、巨額損失の原因となった顧客との取引規模が膨らんだのは、2021年に入ってからだった。
3月に入り、
事案の概要と対策についてある程度の説明がなされたものの、なぜこの顧客との取引を開始したのかといった経緯や根本的な原因の説明はないままだ。
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