関係者が語る「ビル・ゲイツ氏」離婚前の疑問行動 女性部下にアプローチ、会議で妻を軽視…

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夫妻で財団を仕切るなどおしどり夫婦に見えた富豪夫妻の離婚原因をめぐってさまざまな憶測が浮上している。写真は2018年2月に撮影(写真:Kyle Johnson/The New York Times)

メリンダ・フレンチ・ゲイツが27年間に及んだ結婚生活を終える決心をした頃には、夫は世界的に有名なソフトウェア界の先駆者、億万長者、そして有数の慈善家になっていた。

しかし、一部ではビル・ゲイツが仕事関連の場でいかがわしい行動をとったという評判も立っていた。世界でもトップクラスの金と権力を誇るカップルの離婚劇のさなかで、このことは世間の新たな詮索の的となっている。

資産管理者への対応に不満

事情を知る2人によると、フレンチ・ゲイツは2018年、それまで公表されていなかったゲイツの長年の資産管理者への性的ハラスメントの訴えに対する夫の対応に不満だったという。ゲイツが秘密裏にこの件の処理に動くと、フレンチ・ゲイツは外部から調査を入れるべきだと主張した。資産管理者のマイケル・ラーソンは、現在も同職に就いている。

直接事情を知る関係者らによると、ゲイツはマイクロソフトおよびビル&メリンダ・ゲイツ財団で部下の女性らにアプローチをかけたことが少なくとも数回あるという。ゲイツは財団での会議で妻を軽くあしらうような態度をとることもあったと、目撃者らは語る。

そして、ジェフリー・エプスタインだ。ビルとは性的人身売買の容疑をかけられたエプスタインが未成年者への売春勧誘の罪で有罪判決を受けた3年後の、2011年初頭に知り合った。フレンチ・ゲイツは夫が性犯罪者とともに時間を過ごすことに不快感を表明していたが、両者が参加していた集まりに同席した人やその内情を知る人によると、ゲイツはエプスタインと会い続けたという。

そうして2019年10月にゲイツとエプスタインの関係が公になると、フレンチ・ゲイツは快く思わなかった。弁護士を雇って離婚手続きを開始し、今月に入ると、離婚の発表という形で結実することになった。

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