関係者が語る「ビル・ゲイツ氏」離婚前の疑問行動 女性部下にアプローチ、会議で妻を軽視…
事情を知る2人によると、この若い女性はやはり気まずく思い、何もなかったように振る舞うことを決めたという。
その1~2年後、ゲイツはゲイツ財団の出張でニューヨークを訪れ、その際財団の従業員の女性を伴っていた。女性によると、カクテルパーティーで隣に立っていたゲイツが声を落とし、「きみと会いたい。一緒に夕食に行かないか?」と尋ねたという。
望まないアプローチを受けたことで注目を浴びたくないという理由で匿名を条件に語ったこの女性は、気まずく思ったが返答を避けるために笑ってごまかしたと語った。
妻を軽くあしらうこともあった
このようなゲイツの振る舞いは、フレンチ・ゲイツが世界的に推進していた女性の権利拡大の題目に逆行するものだった。一例として、フレンチ・ゲイツは2019年10月2日に、「アメリカの女性の権利や影響力」を推進する目的で10億ドルを投じると発表していた。
「大多数の女性が現在フルタイムで(またはそれ以上)働いている一方、私たちは今でも子育てや介護の責任のほとんどを担っている。蔓延する性的ハラスメントや差別に直面している。有害なジェンダー規範を蔓延させる偏見や先入観に基づいた表現に囲まれている」と、財団の公約を発表するタイム誌のコラムでフレンチ・ゲイツは書いた。
ゲイツ夫妻が臨席する財団の会議に出席した人々によると、ゲイツは財団で自分の声が支配的となるよう徹底し、フレンチ・ゲイツを軽くあしらうこともあり、財団の一部の従業員は縮こまっていたという。
2017年には、夫妻は側近への性的ハラスメント容疑に直面することになった。
ラーソンは約30年間にわたりゲイツの資産管理者を務め、カスケード・インベストメント社という秘密主義の投資会社の運営を通じて、合わせて1740億ドルに及ぶゲイツ夫妻と財団の投資ポートフォリオで堅実なリターンを稼いでいた。