芭蕉のように旅したい、宮城県ご当地鉄道事情

日本初の地下鉄道や交流電化を誇る鉄道王国

仙石線では一昔前の首都圏の“顔”だった205系が今でも大活躍(筆者撮影)
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東北の旅は旅情にあふれるという。それは上野駅という東京における東北の玄関口の独特な存在感によるものなのか、それとも石川啄木や太宰治といった東北出身の文人たちによるものなのか。また、古くは松尾芭蕉が旅したし、明治時代にもイギリス人旅行家のイザベラ・バードが東北を巡っている。そうした先人たちに引っ張られ、今の時代も東北の旅にはどことなくほかの地域にはない旅情を感じてしまうのである。

県都・仙台は東北の中心

と、そうは言っても時代は令和である。芭蕉やイザベラ・バードの時代は歩いて東北を巡った。啄木や太宰治の頃には鉄道があったが、新幹線など思いもよらない。それが東北になんとも不便なイメージを抱かせて、結果的に旅情をかきたてるのかもしれない。しかし、新幹線時代の今では東北は案外に近い。

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東北最大の都市・宮城県仙台市。そのターミナルである仙台駅には、東京駅から新幹線「はやぶさ」に乗って約1時間30分で着く。東海道新幹線なら名古屋よりほんのわずかに早く、山手線なら一周半。つまりは仙台と東京はだいぶ近い。さらにその先まで旅を続けたいところだが、まずは仙台、そして宮城県の旅からはじめるのがよさそうである。

宮城県は東北地方でいちばん人口が多い。なにしろ仙台都市圏だけで人口は150万人を超える。東北地方でそれだけの人口規模を持つ都市圏はまったくなく、良くも悪くも東北の中心は仙台であるといっていい。とうぜん、大都市なのだから鉄道網も充実している。なにしろ仙台には地下鉄がある。

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