メキシコ｢ワクチン接種｣会場の演出が楽しすぎる プロレスラーやオペラ歌手が応援してくれる
しかし、高齢者がワクチン接種を受けた後に踊っている動画がメキシコのソーシャルメディア上に次々と投稿され始めると、「本当に誇りに思いました」とクラーク氏は語る。「泣きそうになりました」。
この一連の見せ物によって接種する人が増えているかどうかは微妙だが、ワクチン接種を受けに来る人たちは、少なくともある程度は、これらの活動で元気づけられていると、市の代わりにワクチン接種会場を取りまとめているビアトリス・エスキヴェル氏は話す。
高齢者は、ワクチンで病気になったり、政府が空気を注射したりするのではないかと心配していた。
「人々は、ワクチンが自分たちを傷つけるのではないかと思い、真剣に怖がったり、ストレスを感じたりしていました」と彼女は言う。「私たちは彼らの緊張を解き、気晴らしをしてもらいたかったのです」。
ワクチン接種プログラムだけは効率的
ゴールドバーグさんは、娯楽のダンスには積極的に参加しないものの、パンデミック中に政府が行ったほかのすべてのことに対する彼女の評価とは異なり、ワクチン接種のプロセスはスムーズで効率的だったと述べる。
「これは、名前は言わない方がいいかもしれませんが、マスクをしてはいけないと言ったあの人のおかげです」。彼女は、それがアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領のことなのか、新型コロナウイルス対策担当のヒューゴ・ロペス・ガテル氏のことなのかは明らかにしなかったが、両者ともマスクを着用しないことがよくある。
「パンデミックの発生当初から真剣に取り組んでいれば、多数の犠牲者を出さずに済んだかもしれません」と、彼女は市の職員によって経過観察区域から連れ出される前に静かに語った。
マリア・シルバさんは、1968年にオリンピックが開催されたスタジアムから30分の距離にあるところで、アストラゼネカ製ワクチンの2回目の接種を受けた。2回目の接種を受けてからすぐに、グラビティ、バンディド、ゲレロ・オリンピコ、ヒホ・デ・ピラータ・モーガン、シクロン・ラミレス・ジュニアというカラフルなマスクをした5人のルチャリブレのレスラーとダンスを踊った。
シルバさんは、1メートル先で演奏されている生バンドの音に合わせて頭を振りながら、「これはちょっとした喜びです」と叫んだ。「元気がよみがえってきます」。
