ロシア制裁を弱体化するドル依存から脱却進む 輸出では米決済のドル割合が初めて50%割れ
ロシアのプーチン大統領が米ドルへの依存度を低下させる方針を長年にわたり押し進める中、輸出における米ドル決済の割合が昨年10-12月(第4四半期)期に初めて50%を下回り、同国にとり大きな節目となった。
中央銀行が26日遅くに公表した統計によると、ドル決済の減少分は大半が中国との貿易によるもので、現在は対中貿易の4分の3余りがユーロで決済されている。同四半期の輸出総額に占めるドル建ての割合は48.3%だった。これに対してユーロ建ての割合は36%と、10ポイント余り増加した。
バイデン政権が追加制裁として新発ロシア国債の購入制限
複数回にわたる対ロ制裁や制裁強化への再三の警告などを背景に、ロシアは自国経済が米国の干渉を受けないよう米ドル依存からの脱却を図っている。ロシア中銀は外貨準備として保有する米国債を減らし、代わりに金やユーロを積み増している。
石油大手ロスネフチが2019年に原油の輸出契約でユーロ決済に切り替えたことで、対中貿易でも脱ドル化の動きが加速した。
米国は今月、新発ロシア国債の購入制限を含む新たな対ロ制裁を発表。ロシアが関与したとされる米ソーラーウィンズの人気ソフトウエアを悪用したサイバー攻撃や、米大統領選の混乱を図った妨害行為疑惑に報復した。
バイデン政権がロシアに追加制裁、新発ロシア国債の購入制限
原題:Putin’s Bid to Ditch Dollar Picks Up as Exports Move to Euro (1)、Dollar Share of Russian Exports Below 50% for 4Q of 2020(抜粋)
著者:Natasha Doff、Áine Quinn
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