日本財団笹川氏へミャンマー人が切実訴えの訳 「ミャンマー総選挙監視団団長」は今何を思うか
彼らが笹川会長に書いた要請文にはこうある。
<2020年総選挙の結果に対して、公正な選挙であることを記者会見して、公表すること>
日本財団のミャンマー事業担当者が要請文を受け取ったとき、笹川会長は韓国大使と面談をしていた。若者たちのシュプレヒコールは会長の耳に届いていただろうか。
クーデターの首謀者、ミンアウンフライン国軍最高司令官はASEAN首脳会議に出席した。議長声明に記された特使の派遣について、ミンアウンフライン氏は前向きな姿勢を示したという。
国軍系英字紙の見出しに感じる「違和感」
ジャカルタ訪問を伝える国軍系英字紙の見出しは、<ミャンマーはASEAN憲章に基づき、ASEAN加盟国との緊密な協力関係を維持>だった。記事には、<討議では、ミャンマーの政治的変化、今後の作業プログラムなどについて詳しく説明した>とある。
4月24日の朝5時頃、ネピドーの空港を飛び立ち、午後10時45分頃に帰国した最高司令官。内戦前夜とも言われるミャンマーに、約18時間の「権力の空白」が生まれることをどう考えたか。もし恐れなかったとしたら、その余裕はどこからくるのか。
混迷を深めるミャンマー情勢。「ただ、家族そろって祖国で暮らしたかっただけだ」と、目を潤ませながら話す在日ミャンマー人にどう答えるか。笹川氏と日本財団に決断の時が迫っている。
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