リモート強制された大学生たちの偽らざる本音 オンラインが当然の環境で育った世代の新常識

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一方で満足にできなかった度合いが強いものは「留学」「課外活動」「ボランティア」「ディベート」。また、学びの達成度が高い項目は、「オンライン授業でのやりとり」と「レポート課題や宿題」でした。逆に達成度が低かったものとしては、「社会で通用するスキルの獲得」「学生時代を象徴するような取り組み」「自己成長・スキルアップ」、そして「自分の成長のための新しい出会い」と続きます。

コロナ禍での活動制限で、”移動”や”人とのコミュニケーションを伴うもの”に満足を得られていない、また”社会での実践を見越したスキルの獲得”や、”新たな人脈形成”が達成できなかった、というのは想像どおりです。しかしゼミ・研究室・オンライン授業でのやりとりといった「学びの本丸」に関しては、実はネガティブな結果は見られません。

リモートネイティブの覚醒

「友達に会えなくなって最初はすごくさみしくて。大学で授業がはじまって友だちと会えた時は、すごくうれしかったけど、何回か学校行ったら、やっぱオンラインでいいかなって」

大学3年でコロナ禍を経験した今の4年生たちに話を聞くと、実はこういう声が圧倒的です。

そして授業に関しては、「ただ聴くだけの大教室での授業は、絶対オンラインのほうがいい。取りたい授業がかぶってもオンデマンドだったら履修できるから便利。学校に行ったほうがいいと思うのは、ゼミとか少人数で議論する授業だけ」と語ります。

教室で行うリアル授業とオンラインとのハイブリッド型になり、しかもオンライン授業は、ライブ授業と録画された講義を視聴する(eラーニングのような)オンデマンド授業の2種類あるという状況。好むと好まざるではなく突然はじまった複合的な授業パターンではあるものの、そうした日々を過ごす中で、彼らの脳にはリモートの利便性がしっかりと刻まれるようになっています。そのうえで、リモートがいいか対面がいいか、目的やシーンによって使いわける「リモート脳」が覚醒したのです。

そういった意味では、いまの大学生はデジタルネイティブからもう一世代進んだ「リモートネイティブ」と定義づけられます。

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