ノートの使い方が全然違う「東大生」凄い思考術 理科三類の学生が語るアウトプットの重要性

拡大
縮小

同じように、本を読んだり誰かの話を聞いたりしたとしても、その次の日に自分一人でその内容をアウトプットすることができないのならば、はっきり言ってインプットした意味がないのです。

「試験ではこう問われるのではないか」「あとから使えるように勉強しなければならない」という意識を持って、アウトプットできるようにインプットをする。これらのノートからは、そういう姿勢が見て取れます。

関連性を意識して忘れないようにする

また、「アウトプット」というのは試験だけでなく、関連性を意識して忘れないようにする、ということも含まれています。

「Inter」「-mission」の関連性を整理している(画像:筆者提供)

これは東大生がよくノートで使っている、「メモリーツリー」という考え方です。ノートの中心にテーマとなるワードを書き、そのまわりに、テーマと関連する情報をいくつか記入し、線でつないでいきます。記入した情報に関係する情報を、そのまわりに記入して線でつないでいき、関連性がわかるようにノートを取ることができれば完成、というものです。

「Interactが相互に作用する」「interpretが解釈する」と個別で覚えていても、すぐに忘れてしまいます。でも「interというのは『中』とか『間』という意味で、インターチェンジとかインターネットとかと同じカテゴリーだったな」と考えることができれば、「interactは、『間』から派生して相互に作用する、だった!」とすぐに思い出すことができます。

ノートを取りながら、関連性を整理していくことができ、効率的に学習できるということです。

次ページ世界史や日本史に有効なノートの取り方
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT