「レクサス変革」の第1弾となる新型ESの全貌 初公開の場を上海モーターショーにした狙い

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また、電子制御ブレーキシステムのチューニングによりブレーキのコントロール性が向上されたほか、ブレーキ踏み込み時の安定感を向上させるため、足裏との接触範囲を拡大するようブレーキペダルパッドの形状を変更。

ブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法を見直し、ペダル横方向の剛性感も向上させるなど、ブレーキフィーリングにもこだわりが見られる。

上級車で先行した「ブレードスキャンAHD」も搭載

先進安全技術「Lexus Safety System +」は、以前から採用されている「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままに、交通事故や事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指し、緊急時操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上を実施。運転支援時の車両の挙動を、よりドライバーにとって自然で安心感のあるものにしたという。

現行モデルの登場時に話題になったデジタルアウターミラーは、インナーミラーとともにカメラがアップデートされ、LEDのちらつき低減や画質向上を行い、昼夜の別なく優れた視認性を実現している。

デジタルアウターミラーの映像を映すディスプレイ(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

新型ESに搭載される安全技術は、それだけではない。アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害軽減に寄与するパーキングサポートブレーキや、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなども装備。

「RX」と「LS」で先行搭載された「ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)」も新たに採用した。これは、光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、反射した光がレンズを介して高速移動しながら、前方を照らすというシステムだ。

残像効果で光が動いているようには見えないものの、ブレードミラーの回転に同期させ、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯することで、配光を細かく制御することができる仕組み。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで、対向車や先行車を眩惑することなく歩行者や標識の認識をサポートする。

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