「レクサス変革」の第1弾となる新型ESの全貌 初公開の場を上海モーターショーにした狙い
レクサスは2021年4月19日、同社のミドルクラスセダン「ES」の新型モデルを上海モーターショー2021で世界初公開した。
ESは、1989年にレクサスブランドが誕生したときからある歴史の長いモデルで、これまでに80以上の国や地域で累計約265万台を販売しているレクサスラインナップの基幹モデルだ。
余談だが、かつて「カムリプロミネント」「ウィンダム」として日本国内で販売されたモデルは、レクサスブランドが展開される以前に販売されたESの国内仕様である。
レクサスインターナショナルプレジデント兼チーフ・ブランディング・オフィサーの佐藤恒治氏は、新型ESのワールドプレミアを上海モーターショーに決めた理由について、「2020年の中国におけるレクサスの販売は、過去最高の22万台となり、グローバルでの販売を牽引。レクサス事業の大きな柱となっているから」と説明した。
「レクサスの原点」を追求したアップデート
今回発表された新型ESは、「新型モデル」と発表されてはいるが、2018年に登場した通算7代目となるESのビッグマイナーチェンジである。
発表によると、レクサスの原点である優れた静粛性と乗り心地の向上を実現し、快適性をさらに磨き上げ、同時にあらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ちよさなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答が追求されたという。
走行性については、レクサス独自の手法によるリアサスペンションメンバーブレースの剛性アップにより、高速でのレーンチェンジといったシーンにおける操縦安定性を向上。
加えて「F SPORT」に新型のアクチュエーターを用いた最新のリニアソレノイド式AVS (Adaptive Variable Suspension system)を採用することで、減衰力の可変幅を広げ、乗り心地と操舵応答性や安定性が両立された。
ほかにも、リアサスペンションメンバーブレースを1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更することで剛性を向上するなど、走りの質感アップに注力されている。
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