「GR86/BRZ」満を持して発表された進化の中身

2.4Lへの拡大は正常進化かコンセプトのズレか

オンラインで発表された国内仕様の「GR 86」「BRZ」(写真:SUBARU)

トヨタ GAZOO Racing(以下、TGR)とスバルは2021年4月5日、オンラインで行われた合同イベントで、新型「GR 86」と新型「BRZ」を発表した。「BRZ」は昨年11月にアメリカ仕様が先に公開されていたが、GR86は初公開となる。

「86」の車名がGR 86へと改められたのは、TGRが展開するスポーツカーシリーズ「GR」の「GRスープラ」「GRヤリス」に続くグローバルモデル第3弾とすることで、スポーツイメージを向上させるためだ。

86とBRZは、2012年にトヨタとスバルの共同開発より誕生した、FRレイアウトのスポーツカーである。

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初代モデルは、「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載することで、世界トップクラスをうたう低重心による優れたハンドリング性能をセリングポイントとしていた。

今回発表された新型も、トヨタとスバルによる共同開発体制を継続。共同開発の新たな特徴として、クルマのベースを共有しながらも、それぞれの個性を引き伸ばし、異なる走りのテイストを持たせることに注力したという。

トヨタが企画とデザインを、スバルが開発設計と評価を担当するなど役割分担を明確にすることで、GR 86は「スポーツ性能に特化したさらなる高い次元でのダイレクトで気持ちのいい走り」、BRZは「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」を目指し、開発が進められた。

排気量アップで大幅に性能が向上。しかし…

そんなGR 86/BRZの最大のトピックは、水平対向4気筒エンジンの排気量が2.0リッターから2.4リッターへと拡大されたことにある。

また、吸排気性能の強化とフリクションの低減によるトルクの向上とレスポンスの改善により、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングと力強い加速を可能とした。GR 86では、0-100km/h加速性能を従来型の7.4秒から6.3秒に短縮している。

ここで1つ思い出してほしいことがある。初代86/BRZのそもそもの開発コンセプトが、「絶対的な速さを求めるのではなく、誰でも楽しめる、ハードルの低いスポーツカー」であったことだ。

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