「ワクチン接種」の前に女性に知ってほしいこと ワクチンに関する懸念点を専門家に聞いた
ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスのワクチンを接種した後、7人の女性が血液凝固障害を発症したという報道により、ワクチンが女性に男性とは異なる影響を与えるのかどうか、また、ワクチンを接種する際、女性が考慮すべき特別な事柄はあるのかどうか、新たな疑問が生じている。
私たちは、ワクチンを接種できるようになってから女性が知っておくべきことを学ぶため、数人の専門家と話をした。
女性のほうが、血栓が生じやすい?
女性が男性よりも血栓を生じやすいのかどうか、まだわかっていない
アメリカ連邦健康機関は12日、ワクチン接種の約2週間後に、6人の女性が血液凝固障害を発症したため、開業医らにジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン投与を停止するよう推奨した。ワクチン接種者の年齢は18~48歳であり、このうち女性1人が死亡し、もう1人は重体で入院した。
13日にも血栓が生じた可能性があるもう2人が加わった。1人は女性で、もう1人は男性だった。
だが、血栓はワクチンによって生じたのか、また、女性が必然的に影響を受けやすいのかどうか、明らかになっていない。
ヨーロッパでは当初から、女性は、アストラゼネカとオックスフォード大学製ワクチンによって血栓ができる危険性がより高いように見受けられた。アメリカでは、このワクチンの使用はまだ認可されていないが、国によっては、全体としてより多くの女性がワクチンを接種し始めていることがわかった。
ワクチンを接種によって、乳房X線撮影像の状態が変わる可能性がある
コロナウイルスのワクチン接種で、脇の下にリンパ節腫脹ができる可能性があり、これは乳房X線撮影像に白色の斑点となって表れる。この種の腫脹は、ワクチンに対する正常な反応であり、通常は接種を受けた腕と同じ側に発生する、と母体胎児医学の専門家であり、アメリカ産婦人科学会ワクチングループの一員であるジータ・スワミー医師は話す。この腫脹は通常、数週間で消える。