「五輪反対」で池江璃花子を批判する人の理不尽 「奇跡の復活」彼女を悩ませる心なき声の正体
さらに、「病気になってまだ2年とかしかたっていない中で、ここまで戻ってこられたという希望を病気の方たちに、今つらい思いをしている方たちに、どんどん伝えていきたいと思います」「全力で泳ぐのは当たり前なんですけど、今このスポーツの力をみんなに届けて、よりよい気持ちに、日本中だけではなく、世界中がそういうふうになってほしいなと思います」と自らの影響力を自覚しているようなコメントもありました。
池江選手の表情は生気に満ち、迷いや嘘のない言葉である様子が伝わってきました。しかし、皮肉にもそんな池江選手のポジティブな言葉が猛批判を招いてしまったのです。
オリンピック反対の声を一身に受ける
池江さんのインタビュー記事に付随したコメント欄やツイッター上には、彼女を責めるような声が大量に挙がっています。
「自分のことしか考えていない」「この人が表に出れば出るほど嫌悪感が増してくる!五輪なんかニコニコやってる場合じゃねえ!」「オリンピックに利用されるから嫌な感じ」「あんたがどんな記録を出そうが、私たちには全く関係ない。感染拡大している中で、お祭り騒ぎをしている場合ではない。私たちは1年以上自粛をしている」
厳しい言葉を浴びせている人々の背景には「東京オリンピック開催の反対」があり、その象徴的な存在になりつつある池江選手に矛先を向けている様子が伝わってきます。
もちろん、「素晴らしい20歳。過去の自分と今を比較せず、今の自分の最高タイムに飛び上がって喜ぶ姿に多くを教えられました」「彼女の思いは素直な感情だから、俺は応援するよ」「池江さんに、感染状況心配するような発言はしてほしくないですね。精一杯の泳ぎ見せてくれたら、こちらも元気もらえる」などの好意的なコメントもありました。しかし、そのコメントには、「そう思う」ボタンの約3倍もの「そう思わない」ボタンが押され、否定されていたのです。
一方、ツイッターには、「#池江璃花子選手は立派だが五輪開催は断固反対」というハッシュタグが飛び交い、こちらにも東京オリンピック開催に反対するだけでなく、池江選手への厳しい言葉も見られます。
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