南場さん、なぜDNA解析を始めるのですか?

DeNAの南場智子取締役を直撃!

なんば・ともこ 新潟市生まれ。津田塾大学卒業後、1986年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。90年ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。99年同社を退社してDeNAを設立、社長に就任。2005年東証マザーズ上場。2011年病気療養中の夫の看病に力を注ぐため、社長兼CEOを退任、代表権のない取締役となる

――「第2の創業」と発言していたが、そのくらいの気概がある?

DeNAが「第2の創業」という言葉を使うのは、実は初めてではない。DeNAはインターネットオークションから始まり、モバイル広告、SNS、ソーシャルゲーム、スポーツと、いろんな主軸となる事業を追加して成長してきている会社。新しい事業の軸を作るときは、いつも「第2の創業」みたいな気持ちでいる。

でも、特に大きい柱にしていこうという思いでいる。ヘルスケアは“飛び地感”があるというか、これまでやってきた事業と一見非常に距離があるように見える。実際に、専門家の採用もノウハウ作りもゼロからやらなければならず、ゼロからの起業に近い。

 遺伝子検査は大きな可能性を秘めている

――ヘルスケア領域の中で、特に遺伝子検査に目を付けたのはなぜか。

遺伝子検査は実用化に向けて動き始めているいいタイミングにあり、健康なうちから健康に対する意識を高めるための格好の材料になると思った。患者の家族として医療関係者と接点が多くなっていたときにも、よく話題に上り、いろいろ話をする機会に恵まれた。不確実性も高いが、本当に大きな可能性を秘めている分野だ。その入口段階から参加して、秩序を作っていく過程にも勇気を持って参加したい。

――自分でも「マイコード」を試してみたか。

インターネットで申し込むとこのような検査キットが送られてくる

最初の検査プロセス構築の段階で唾液を提供したが、私の唾液はなんだか格段にエラー(異常値)率が高くて。最後まで通して検査できるようになってからは「提供してください」とはまったく言われなくなった(笑)。だからまだ検査できていないので、第1号利用者になろうかなと思っている。

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