南場さん、なぜDNA解析を始めるのですか?

DeNAの南場智子取締役を直撃!

――遺伝子検査市場での目標シェアや収益の見通しは。

意識して、数字の話はしないようにしている。思いとしては、20歳以上の国民全員に、このサービスを使って自分を知ってもらいたい。遺伝子検査ビジネスはまだ緒に就いたばかりで、新しいビジネスもどんどん出てくるだろう。今の時点で参入するのは少し早い面もあるかもしれないが、新しい研究成果が出てきたらサービスをアップデートする形で対応する。3年後、5年後には事業としてしっかり成り立っているようにしたい。

シェアについても、もともと私は社長を退任する前は非常に負けず嫌いな性格だったけど、今はもう少し広い心でやらないと、と思っている。規範的なサービスを目指すからには、「皆でこういうふうにやっていこうよ」というのを示したい。生臭いシェアの話はしないで、とにかく皆で盛り上げていこうと。

 業績安定の要にしたい

 ――現在主力のソーシャルゲーム「モバゲー」が苦戦している。今後のDeNAはどのような事業ポートフォリオの会社になるのか。

私は会社の役員として全体の方針の構築もやっているが、ゲームはゲームで変わらぬ主力事業。ただアップダウンが激しい。アップのときは起爆剤となる事業だが、それだけだと会社全体がアップダウンを経験する。そのため、ポートフォリオに、ネット上のコンテンツ・コミュニケーションプラットフォームと、リアルの巨大産業に対しての構造変革を加える。後者の一つの柱がヘルスケアという位置づけだ。

――多くの利害関係者がかかわる難しい事業だが、南場さんとしてはハードルが高くないと物足りない?

ハードルは低いほうがいいよ~(笑)。特に苦労を好んでいるわけではない。確かにこの領域は配慮しなければいけないことが多い。大変だけど、それだけ強い決意を持って臨んでいる。サービスを開始して、本当の意味で利用者の健康に対する意識が高まるなどの変化を見たら、とてもうれしいと思う。今はその前なので、まだハラハラドキドキしている。
 

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