SKE48、第一興商と新メン募集の裏事情 松井玲奈、「合いの手」でオーディション参戦か!?

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独自のコンテンツによる訴求とは、どういうことか。第一興商の戦略が、従来の「カラオケ店舗への機器などを通じた営業」から「コンテンツでの訴求」を一段と重視する戦略へと、シフトしつつあるということだ。

同社は、これまでも、人気アーティストのライブ映像や音源を使用した、臨場感たっぷりの「LIVEカラオケ」や、カラオケをしながら振付が覚えられる「フリカラ」などを開発してきた。極め付けは人気テレビ番組の歌唱力対決企画でおなじみの、分析採点システム「精密採点DX」だ。カラオケユーザーから高い支持を得ているという。

主力モデルに「投票機能」を追加

今回のSKE48の7期生オーディションでも、第一興商は「コンテンツ訴求」戦略の一環で、機能面でシステムを強化した。「当社は一次審査と最終審査の2回協力します。まず一次審査は、主力モデル『LIVE DAM』を使った『DAM★とも』というサービスで、応募してもらう。また最終審査でも、『LIVE DAM』を使い、一般の人々に投票してもらう仕組みにしている」(同社)。

「DAM★とも」とは、登録すれば、歌っている自分の姿や声を録画・録音して楽しめる、同社の「コミュニティサービス」だ。これまでも「LinQ」など他のアイドルのオーディションでも応募に使ってきたが、今回は初めて「LIVE DAM」に投票機能を付加。一般の人々にも選考に参加してもらおうという趣向だ。

一方、実はAKB48グループにとっても新たな試みでもある。現在、全国にカラオケ店は、約9300店舗(機器2台以上が前提)あるが、「ファン参加型のメンバー選考」そのものが、48グループ全体でも初めてのことだ。それゆえ、「SKE48のファンのみならず、国内に4つあるAKB48グループのファンも関心を持ってもらえたら」(前出の高輪氏)と期待も膨らむ。

もちろん、「SKE48関連の楽曲は、全部で116曲そろっている。応募・投票のついでに歌ってもらえれば」という算段もある。だが、「当社のコンテンツを気に入ってくれた多くのユーザーに『LIVE DAMカラオケのある部屋で!』とお店で指定してもらう」(同社)のが最大の狙いだ。

SKE48のもう一人のセンターを務め、日本テレビのドラマでも見事なカラオケの合いの手を披露した松井玲奈(22、1期生)は、うまく合いの手を入れる極意を問われ、「曲の歌詞と歌詞の短い間に、いかに情熱的なパッションをぶつけられるかが大事」だと語った。

もしかすると、この選考過程では、応募者の歌に「サプライズ合いの手」を入れに現れる松井玲奈が見られるかもしれない。会見の最後では、松井珠理奈が得意のダジャレを披露。「今回はカラオケということで、みんなから『こんなに頑張っているからOK(カラオケー)!』と言ってもらえるような、そんなすてきな子が来たらうれしい」と、ドヤ顔で締めていた。

竹内 一晴 ジャーナリスト

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たけうち かずはる / Kazuharu Takeuchi

1970年名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。大手芸能事務所、CS演劇専門放送局プロデューサー、写真週刊誌専属記者等を経て2004年からフリー。報道・表現の自由、大学自治、韓国社会事情、カラオケ、アイドル等の記事を執筆。田島泰彦編『個人情報保護法と人権―プライバシーと表現の自由をどう守るか』に論稿掲載。48グループの推しメンは松井珠理奈(SKE48)、注目株は山田菜々美(AKB48・Team8)だが、全メンバーを公平に見ることをモットーとする。

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