小野寺優・ニフコ社長--自動車用にとどまらず、工業用ファスナーを軸として切り口増やしたい


 その努力は続ける一方で、次の段階として、今後もジャパンタイムズを持ち続けるべきかどうかは考えなければなりません。

ニフコがジャパンタイムズを受け継いだことにはちゃんと経緯があります。ジャパンタイムズの前の持ち主は福島慎太郎氏という元外務官僚で、共同通信の社長や、プロ野球パ・リーグのコミッショナーも勤めた人です。この福島氏と当社創業者の小笠原敏晶名誉会長が非常に懇意にしており、1983年に福島氏からジャパンタイムズを譲り受けた。

ちょうどその頃、日米の経済摩擦が非常に厳しい時で、産業界から誰か、日本の声を代弁して発信できるような人にやってほしい、というのが福島さんの希望で、それを小笠原が引き受けたという経緯があります。ですから、ニフコの本業とのシナジー、という発想は、もともとありません。

ジャパンタイムズは日本を代表する一番古い英字新聞ですから、それを日本の声として今後どう生かしていくのかということは、また考えなければなりません。一方で、経営的な観点からはまた別の話です。

新聞ですので、公共性も考えなければなりませんが、よい相手がいれば、当然お見合いも考えていかなければならないと思っています。例えば、外務省が一緒にやりたいということならウェルカムな話ですし、今後はそういう提携先も考えていくことになると思います。
(松浦 大 =東洋経済オンライン、撮影:尾形文繁)

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