小野寺優・ニフコ社長--自動車用にとどまらず、工業用ファスナーを軸として切り口増やしたい


--自動車部品以外の収益源の開拓は進んでいますか。
 
 今、自動車部品部門が売り上げの8割近くを占めますが、ニフコは自動車部品ではなく、工業用ファスナーを作っている会社です。工業用ファスナーを製造販売、創造するという基本は崩していません。我々はこれからも、ファスナーを軸としてバリエーションを増やしていきます。世の中に「留める」という切り口は、まだたくさんあると思っています。今、開発を進めているのは住宅や農業分野など自動車とは関連のない分野です。


--ニフコでは高級ベッド「シモンズ」のライセンス製造販売も行っていますが、こちらの状況はいかがでしょうか。今後は中国で生産する可能性もありますか。

今期は国内が苦しい。さすがに、あの高いベッドを買うのは躊躇する人が多いかもしれない。反面、中国などアジアは相変わらず順調です。部門利益もアジアでほとんど稼いでいます。中国13億人?の富裕層を考えた時に、もう中国が伸びていくのかなというのは間違いないと思っています。

ただ、シモンズのベッドは、日本製の方が中国のお客さんの受けはいいですね。他社で中国製の安い商品がたくさんありますが、同じ土俵で勝負する気はありません。中国製にして数を売るという商売はしない。むしろ、今後はハイエンドを狙って、パナソニック電工と共同で開発した、快眠システム付きのベッド「レスティーノ」(1台100万円)といったものを出していきます。

--3つめの柱、英字新聞「ジャパンタイムズ」は赤字が続いています。あえて赤字部門を持ち続ける意義は投資家に分かりづらいのでは。

発行部数が落ちていますし、大手全国紙も赤字という事態なので新聞事業は経営的に厳しいのは事実です。せめて赤字を止めて、トントンぐらいにできないか、内部の努力は続けています。

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