小野寺優・ニフコ社長--自動車用にとどまらず、工業用ファスナーを軸として切り口増やしたい


--中期的にはどういった手を打っていく計画ですか。

自動車向けでも住宅設備向けも、日本だけではなく世界で売ることを念頭にしてやってきたい。例えば、世の中にない画期的な商品を生み出せれば、日本より先に世界で先に売ってもいい。まずドイツで最初に販売して、世界をグルっと回ってから日本に上陸する、というような戦略があってもいいと思っています。

--しかし、例えば主力製品の工業用ファスナーでは、最初に考え出すまで時間と開発費を投じても、製品化されてしまえば、いくらでも中国などコストの安いところに真似されてしまうのではないでしょうか。

もちろん、特許を世界中で押さえていますから、作れるのはニフコだけになります。ただ特許侵害は大きな問題で、特に中国は偽物が多い。駐在員を置いて、現地の知的産権局と連絡を取りながら、取締りを強化していきたいと思っています。でも、中国の自動車メーカーでも、奇瑞汽車や第一汽などの大手は、ちゃんとした部品を使っています。

--インド進出の準備状況はいかがでしょうか。以前、ニフコ・コリアと合弁で進出するという話もありましたが。

インドに進出し、拠点を設けることは決定しました。準備は着々と進めています。あとは、いつごろ発表するか、という段階になってくると思います。ニフコ単独なのか合弁なのかはまだ検討中です。日系自動車メーカーの他に、現代自動車向けなどもターゲットに入れるとすると、インドのどこで生産するのが最適なのか、今いろいろ検討しています。

--今後、自動車メーカーが国内生産から海外生産へ切り替えると、部品需要そのものが減るという見方もあるようですが。

ニフコは今時点でも外注比率が高いので、国内の注文が減っても、外注を減らせば対処できます。国内5工場は横ばい現状維持の形になると思います。

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