コロナ禍こそ絶好機「幸福を高める学び」実践法 趣味を極めていくだけでも成果は見込める
「世界で自分しかできないことなんて無理」「それほど好きなことがない」と、ハードルが高く感じる人は、ちょっと好きなことでも本格的にやってみればいいんです。そうすると、だんだん得意になってきて、周りから聞かれることも増えるので、余計好きになります。
つまり、好きだから得意になり、得意だからもっと好きになる、という好循環が生まれるんですね。
――「好き」と「得意」の好循環が続けば、そのジャンルでいつか突き抜ける可能性もある。
そうです。好きでも商売にならないからと、すぐあきらめる人が多いんですが、仕事にならなくても好きなことをやって幸せならいいわけです。
まず幸福感を得ることが大事で、その経験が好きと得意の好循環につながっていけばラッキーと思うくらいでいいんです。そのうち気がつけば、副業になっていた、本業になっていた、なんていうことはよくある話です。
それでも、やりたいことが何もない人は、自分が属する組織、チーム、コミュニティで他がやっていないことをはじめてもいいと思います。誰かの真似じゃなければ、自分が頼りにされたり、仲間と協力し合うことで成長して幸せを感じられますから。
幸せかどうかを毎日チェックしてみる
――前野先生の研究室で考案した「カレンダー・マーキング法」も、自分にとって幸せなことを認識したいときに使えそうです。
カレンダー・マーキング法は簡単で、毎日寝る前にその日が幸せだったかどうか振り返って幸せだったら◎、中ぐらいだったら○、不幸せだったら×をつけます。そして、その理由を一行で書くだけです。
これをしばらく続けていると大半の人は、自分が「これがあると幸せ」「これが増えると幸せ」と思っていたものが、実は間違っていたことに気づかされます。
僕も、もともと何かを創造することが幸せだと思っていたんですが、自分のマーキング・カレンダーを見ると、幸せな日は人と会った日だけ。意外と自分は人が好きだったんだ、と気づかされました。
そのように、内面にあるものを10個でも100個でも書いて外に出すと、メタ認知ができて、自分という人間を冷静に眺められるのです。自分のことって、わかっているようでわかっていません。何かを学ぶにしても、まずは自分にとって何が幸せかを知ったうえで、自己理解を深めることが必要だと思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら