30代女性に「幸せである」「生活が楽しい」と答えた人の割合が増えているのも印象的なのですが、それは全体からすればむしろ珍しい傾向です。20代を含め、それ以外のすべての年代でこうした「幸福度」に関するような値が下がっているわけです。多くの世代で、自粛生活や先への不安など、新型コロナの影響を受けて全体的に幸福度が下がるのは自然にも感じられます。
その中でも、今回特徴的な動きを見せた20代女性たちは、どんなことを感じているのでしょうか。3人の20代女性へのインタビューを交えて探ってみたいと思います。
20代女性の3人に2人が占いを信じる
まずは筆者が気になったのが、こちらのデータです。
「占い・おみくじを信じる」が、20代女性では前回から17.1ポイント伸びて66.3%となり、全年代で1位でした(全体平均32.5%、男性平均21.5%、女性平均43.7%)。
もともと全年代の中でいちばんスコアが高く、最も占いを信じる年代ではありましたが、今回調査では20代女性の実に3人に2人が占い・おみくじを信じていることになります。
そして、この大幅な伸びには何か理由がありそうです。その実態を知るべく、筆者の知人で占いが好きだというYさんにインタビューしました。
──占いやおみくじを信じていますか?
私は夢占いが好きです。深層心理が夢に表れる感じなので当たることが多いと思います。
変な夢を見たときも、そこに深層心理的な意味合いがあることが、夢占いを続けていると直感的にわかってきて……そうすると、今日見た夢はどんな意味なんだろう? どんな精神状態を表しているんだろう?と気になって。
なので、今の私のコンディションはどんな感じだろう?という感覚で占いをやっています。
自分の状態やコンディションを知る手がかりの1つとして、夢占いをやっているというYさん。もちろん占いといっても、「あなたの今日の運勢は〇〇」といったものから、手相や星座、血液型、タロット、風水など、さまざまな種類があります。それぞれタイプは異なると思いますが、多くのものは自分で自由に解釈できる余地が残されているのではないでしょうか。
占いの内容が肯定的であれば、前向きに行動するきっかけになるし、励ましの言葉とも受け取れるかもしれません。身の周りの人と会う機会が減って、気軽な雑談も減った分、人に励ましてもらうような機会も持ちにくくなっています。そうしたなか、占いの言葉がそれにとって代わることもあるのかもしれません。
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