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結婚条件は「年齢と見た目」の男性の驚きの結末 露骨すぎる要求にも、嫌がらない相手の本音

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そんな直之さんも何度か恋愛をしてきた。忘れられないのは20代後半の頃、クラブに踊りに行ったときに知り合った2歳年下の澄江さん(仮名)のことだ。

「目がぱっちりしていて小柄で、僕のつたない話を全部聞いてくれました。5年も付き合って、最後の1年間は同棲もしていたのですが、僕が『もっといい人がいるんじゃないか』と思って別れてしまったんです。すごくいい子だったのに……。あの頃の僕は調子に乗っていました」

自分を好きになれないのに調子に乗るというのは矛盾しているように思える。しかし、自信がないからこそ、自分を真っすぐに愛してくれる相手を疎ましく感じるのかもしれない。そして、失ってから激しく後悔するのだ。

思わぬところから援助の手が…

「それから先はいい子に巡り合えませんでした。仲間と一緒に相席居酒屋によく行きましたが、僕はうまく話せないからお酒に頼ってしまうんです。その勢いで話してもうまくいきません。最後のほうは自分でも何を言っているのかわからないほどベロベロに酔ってしまって……」

初回からベロベロで出会えるはずがない。直之さんは会話が苦手なまま年齢を重ねていく。優しかった澄江さんとの別れを今さら悔やみつつ、「誰かにそばにいてほしい」という思いを募らせていた。

援助の手は思わぬところから伸びることがある。親の代からの付き合いで、生命保険や自動車保険をすべて任せているという保険代理店の経営者が「彼女が欲しいの? この研修を受けて結婚した人がいるよ」と自己啓発セミナーを勧めてくれた。

「変な勧誘かな?と一瞬思いました。でも、その経営者さんとは20年来の付き合いですし、セミナーは別の会社がやっているので彼にメリットはないはずです。むしろ、変なセミナーだったら僕に保険を解約されてしまうリスクがあります。無料の説明会を聞くだけでも聞いてみよう、と思いました」

そのセミナーはいかがわしいものではなかったようだ。ナンパ塾のように無理な実践練習をさせるのではなく、自己探求によって自分をゆっくりと好きになり、結果として他人とのコミュニケーションも向上するという趣旨だった。

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【「相手を知ろうという気持ち、一緒に楽しめる場づくりが大事」】

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