「貯金が増えない人」に決定的に欠けている視点 日常生活での「お金の流れ」が見えていない
坂本:では、通勤定期用の電子マネーは交通費だけに。遊びに行くための交通費をチャージしたときは、その分だけを家計簿の娯楽費につけてください。コンビニでポイントが貯まるほうは、さっき言ったとおりコンビニのおやつだけに。電子マネーはこれでスッキリ、通勤定期代以外は娯楽費です。次にクレジットカードです。2枚のクレジットカードは使い分けていますか?
相談者:いえ、とくには。
坂本:では1枚を日常の生活費用に。もう1枚を特別支出用にします。日常の生活費用は、食費や雑貨など毎月の手取り収入から出す支出をクレジットカード払いにしたいときに使います。光熱費や携帯電話料金なども、このクレジットカードで払うようにすると毎月ポイントが貯まります。
特別支出用のカードは、旅行代金や家電製品の買い替え、季節の変わり目に買うコートやバッグなど値の張る買い物に使います。毎月の手取り収入から1回で払うには金額がはるものが多いので、特別支出用にお金を貯めてから使います。だからこっちのカードは1年に数回しか使いません。
相談者:日常の生活費と、特別な支出でクレジットカードを使い分けるってことですか?
坂本:そうです。これでクレジットカードもスッキリ。普段は生活費用のクレジットカードの予算が守れているかだけ確認すればOK。電子マネーとクレジットカードの使い分けは、決めたとおりに使うだけなので、簡単です。
銀行口座はどう使い分ける?
坂本:次は銀行口座の整理です。手間がかかる可能性があるのは銀行の使い分けです。銀行口座はいくつ持っていますか?
相談者:え~っと、3つです。1つ目は子どもの頃、親が作ってくれて、お年玉を貯めていた郵便貯金。今はゆうちょ銀行ですね。お金が足りないときに引き出して使ってしまったので、残高はほぼゼロ。
2つ目は高校生の時にバイト代を振り込んでもらうために作った銀行口座。さっき教えてもらった分類では都市銀行です。光熱費と携帯電話代とクレジットカードの片方はここから落としています。
3つ目は就職したときに作った銀行口座で地元の地方銀行です。会社で給与振込の銀行が決まっていて、作るしかなかったので。だから給与はこの銀行に入ります。プロバイダ料金と、もうひとつのクレジットカード料金はこっちから引き落としています。
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