「貯金が増えない人」に決定的に欠けている視点 日常生活での「お金の流れ」が見えていない

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お金を貯めるには生活のどの部分を変えたらいいのでしょうか(写真:xiangtao/PIXTA)
20代ももう後半。30歳は目の前なのに、貯金がありません。仕事はしていますが、たいしたキャリアもなく、結婚も……当分なさそうです――。
20代後半の女性から寄せられた切実な相談内容に、ファイナンシャルプランナーが回答した書籍『年収200万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』から一部抜粋・再構成してお届けします。

お金の流れを見えやすく

相談者:ちゃんと家計簿を付けようと決心したんですけど、でも私あんまりそういうの得意じゃなくて……。なるべくもっとラクにお金を管理できる方法があればうれしいなと。こんな発想、ナマケモノでしょうか?

坂本綾子(以下、坂本):そんなことはありません。お金の管理は、お金を有意義に使うための手段で、目的ではないので、手間をかけずにできるならそのほうがいいに決まっています。ラクをするには、お金の流れを整えておくことです。自動積立定期の設定と同じで、一度、決めて実行すればあとはラクチン!

相談者:お金の流れ?

坂本:はい。とくに最近は、複数の支払い手段を使えるので、お金の流れが見えにくくなりがち。これを見えやすくするには、どの支払い方法で何を買うのかを決めるのが簡単で効果大! 電子マネーやクレジットカードはいくつ使っていますか?

相談者:電子マネーはふたつ、クレジットカードも2枚、使っています。

坂本:使い分けはしていますか?

相談者:使い分けと言われても……。電子マネーは通勤定期用がひとつ。ここにチャージして遊びに行くときの交通費、自販機やコンビニでの買い物にも使っています。もうひとつは、コンビニで使うとポイントが貯まるので作りました。残高を見て、テキトーにふたつを使っています。

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