経営者は「占い師」に何をみてもらっているのか 占いは振り回されるのではなく、活用するもの

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結婚式を大安の日にしたり、受験前にお参りに行ったり、誰しもげん担ぎや縁起物などを気にしたことは、一度くらいはあるだろう。そして、そのおかげで「大丈夫」と自信を得た経験はないだろうか。もちろん、何もせずにそれだけを頼りにするのは本末転倒だが、新井さんの場合はすべてを万全に準備したうえで、さらに念を押す意味で占いを活用している面もある。

占いとはほぼ無縁だった新井さんが、占いを利用するようになったのはなぜか。

大学卒業後に入ったのはIT関連企業。ちょうどITバブルの頃で、広報担当だった新井さんは多忙な日々を過ごしていた。30代になり、大好きだった美容の世界に転身。フリーランスのPRとして新たな一歩を踏み出した。あるとき、IT業界時代の上司から「紹介したい人がいる」とめずらしく連絡が。これが運命の出会いだった。

上司から紹介された女性と意気投合

「もともと人を紹介するようなタイプの上司ではなかったので『何でだろう?』と疑問に思い、忙しいこともあってやんわり断っていたんです。でもどうしても、というので1時間だけ、と約束のお店に向かいました。そこにいたのは可愛らしい女の子。

福岡から上京したばかりで東京に知り合いがいないので、相談相手になってあげてほしいといわれました。初対面にもかかわらず、とても明るくて感じのいい子ですっかり意気投合してしまい、結局何時間も話し込むほど盛り上がりました。『占いが好きなんです!』という彼女は20代前半で起業して事業を成功させている経営者でした。当時から占いを勉強し続けていて、自らも占いを活用して自分の人生を切り開いていったんです」

新井ミホ/大学卒業後、IT関連企業の広報や化粧品会社PRを経験した後、独立。オーガニック化粧品を中心としたフリーランスPRを経て、2012年にナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社のLA CARPE(ラ キャルプ)を設立。オーガニックコスメとフード、マクロビオティック、薬膳、フレグランスブランド、クリニックなどのブランディングやPRコンサルティング業務に携わる。(撮影:今井康一)

そのときの女の子が、今や人気占い師となったイヴルルド遙華さんだった。彼女の占いは姓名判断と、誕生日の数字を足し上げて導き出す、自分の本質がわかる「マインドナンバー」と、人生の周期を見てタイミングを知るというもの。

新井さん自身はもともと占いに興味はなかった。ファッションや美容業界には、占い好きも多く、人気占い師の知り合いもいたが、自分がわざわざ占ってもらうことはなかった。それは、一度知人から強く勧められた占いの経験があまりよくないものだったからだ。

ところが、友人となって付き合うようになったイヴルルドさんが、どんどん人生を謳歌していくのを見て、彼女が考える占いに興味を持つようになった。

「自分の中である程度結論は決まっているんです。そのうえで、占いで、いつ、どの扉を開けたらいいのか、という周期やタイミングを見極めることができる。太陽のように明るく笑顔が素敵な彼女ですが、若い頃に大病をして人生について深く考えた時期があったそうです。その経験をきっかけに、自分の人生は自分にしか変えられない!ということに気が付き、その後の人生を見事に好転させ、夢を叶えている。占いを取り入れるとこんなにポジティブになれるんだ!と興味がわきました」

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