鉄道車両「定員オーバー」してもなぜOKなのか 乗客1人当たりの重さは何キロを想定している?

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山手線E235系の車内。鉄道車両の定員はどのように決まっているのだろうか(撮影:風間仁一郎)
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満員のときも空いているときもある鉄道。「混雑率」が話題になることからもわかる通り、鉄道車両にも「定員」がある。

山手線の場合は、11両編成で計1724人が定員だ。立っている人と座っている人とを合わせてこの人数となる。ラッシュ時はおよそ150%の乗車率となるので、単純にいえば2586人が乗車している計算だ。

劇場や映画館などは、消防法によって会場の定員が定められている。それ以上の人を入れることは、法的に許されない。しかし鉄道の場合、乗車人数が定員を大きく上回るのは当たり前になっている。鉄道の定員は何が違うのか、そしてなぜ定員以上乗っても大丈夫なのだろうか。

鉄道の定員は「サービス定員」

鉄道車両の定員について、日本民営鉄道協会のホームページにある「鉄道豆知識」は、座席数を算定した「座席定員」、通常の運行に支障のない定員数を示した「サービス定員」、さらに車両の構造または運転上、それ以上乗っては危険だという定員数を示す「保安定員」があるとしている。

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そして、航空機や船舶は「保安定員」だが、鉄道車両は「サービス定員」を定員としているという。つまり、鉄道の定員はそれ以上乗ったら危険という人数ではないのだ。

同ページによると、定員は車両の床面積によって決まり、普通鉄道構造規則では座席は幅400mm以上、奥行400mm以上、立ち席は1人当たり0.14平方メートルと定められており、座席定員は座席と立ち席の合計の3分の1以上あることが必要だという。ただ、同規則は現在は廃止され、ほかの規則と統合して「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」となっており、これらの記述は見当たらない。

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