3月ダイヤ改正、引退が残念な鉄道車両列伝

見納め、国鉄形の車両がたくさん姿を消す

JR九州の大村線ではキハ66・67形が引退する見込み。写真の車両のように、国鉄時代の塗装に戻された車両もある(筆者撮影)

2021年3月13日にJRグループでダイヤ改正が実施されるが、これに合わせて引退する予定の車両がある。昨年も2020年1月8日付記事(「3月ダイヤ改正、JRのどんな車両が引退するのか」)で2020年3月のダイヤ改正での引退車両を紹介したが、今年はどんな車両が引退するのだろうか?

JR東日本185系「踊り子」

今回のダイヤ改正では、特急形車両の引退は185系だけだ。185系は東京から伊豆方面に向かう特急「踊り子」で長年活躍していたが、後継のE257系にバトンタッチされる。E257系は中央線の特急「あずさ」「かいじ」などで使用されていたもので、伊豆方面向けに転用されて車体色や車内を一新、既に2020年3月のダイヤ改正から踊り子の一部で使用されている。

185系は国鉄末期の1981年に登場した特急形電車で、現在は首都圏をはじめとする関東エリアだけで見られる車両だ。特急形と言っても、当時は車両の運用(やりくり)の都合で、特急列車のみならず普通列車にも使用する必要があり、グリーン車を除いて各車両に2カ所の扉を設け、かつ扉の寸法も1mと大きくして通勤輸送などにも対応できるように造られた。本来なら、特急よりも格下の急行用とするべき車両だったのかもしれないが、登場当時の国鉄では慢性的な赤字を抱えていて、特急として少しでも収益を改善しなければならなかった事情もある。

伊豆方面の特急が踊り子という名前になったのは185系登場後の話で、それまでは特急踊り子と急行「伊豆」という2本立てとして運転されていた。185系は1981年3月から東海道線の普通列車でデビューし、次いで急行伊豆で使用され、185系の数がそろったところで1981年10月に特急「あまぎ」と急行伊豆を統合、特急踊り子となっている。

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