3月ダイヤ改正、引退が残念な鉄道車両列伝

見納め、国鉄形の車両がたくさん姿を消す

JR東日本のキハ40系では、地域別に独自の車体色を採用し、秋田地区のキハ40系では白をベースに男鹿線向けが緑、五能線向けが青としているが、塗り分けはそろえている。また、五能線向けではキハ40系登場時の車体色も復刻、首都圏色と呼ばれる朱色5号の1色塗りの車両もあり、運転時刻も公開している。なお、五能線向けは津軽線でも使用され、秋田にある車両基地(秋田車両センター)から車両を送り込む都合で、奥羽本線も走っている。

秋田地区のキハ40系が引退することでJR東日本からキハ40系が消え、JRグループでキハ40系が残るのはJR北海道・JR西日本・JR四国・JR九州の4社となる。

JR西日本から消える国鉄形交直流電車

JR西日本では、北陸地方の七尾線で車両の置き換えが進み、新形車両の521系100番代の導入が完了することで、415系800番代と413系が引退する。

415系800番代は1990年に登場した交直流電車で、翌年に電化が完成した七尾線向けの車両だ。関西地方の東海道・山陽本線や福知山線などを走っていた近郊形電車の113系を改造したもので、七尾線自体は直流で電化されたが、七尾線から交流電化の北陸本線に列車が直通する都合で、直流・交流のいずれの電源でも走行することができる。

改造元の113系は20年近くにわたって製造されたロングセラーの車両だが、415系800番代に改造された車両は初期に製造された車両ばかりだ。前回の東京オリンピックが開催された1964年製の車両も存在しているが、2度目の東京オリンピック開催後に引退すると思いきや、東京オリンピックのほうが延期となり、415系の引退が先となってしまった。

なお、当初から415系として作られた車両はJR東日本とJR九州が引き継ぎ、JR東日本の車両はすでに引退したが、JR九州の415系は数を減らしながらも現役で走っている。

413系は1986年に登場した交直流近郊形電車で、老朽化した急行列車用の急行形電車を改造し、普通列車で使いやすい車体に作り変えた車両だ。北陸本線の普通列車で使用されていたが、2015年の北陸新幹線金沢開業後は七尾線関連の列車で使用され、現在は415系800番代とともに茜色に塗り替えられている。413系・415系800番代とも、前から見るとよく似た電車だが、415系800番代は片側3カ所に扉があるのに対し、413系は片側2カ所としている点が異なる。

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