3月ダイヤ改正、引退が残念な鉄道車両列伝 見納め、国鉄形の車両がたくさん姿を消す
キハ66・67形は1975年に登場した快速用の気動車で、山陽新幹線博多開業に合わせて設定された筑豊地区の快速列車向けとして作られた車両だ。当初から冷房を備え、高出力エンジンを搭載していたほか、客室には転換クロスシートを備えたハイスペックな車両で、国鉄時代には急行列車として使用されたこともあった。
2001年に現在の福北ゆたか線が電化されたため、長崎地区に順次転用されたが、現在は大村線沿線の海をイメージした青い塗装のほか、国鉄時代の塗装を復刻した車両もある。また、沿線のハウステンボスをイメージして車体にオレンジ色の塗装を施した車両もあるが、こちらはすでに営業運転から退いている。
2020年3月のダイヤ改正からYC1系が営業運転に就いたが、順次数を増やしているので、キハ66・67形が完全に淘汰されるのも時間の問題となるだろう。
上越新幹線から消える2階建て新幹線
2階建て新幹線のE4系が上越新幹線で最期の活躍をしていて、今秋には引退する予定だ。後継の車両として北陸新幹線でも活躍しているE7系が使用され、上越新幹線では2019年3月のダイヤ改正からE7系が営業入りしている。
本来ならば、E4系は2020年度中に引退する予定だったのだが、2019年の台風19号で北陸新幹線向けのE7系が長野新幹線車両センター内で浸水し、被災車両を廃車とせざるをえなくなったために、新幹線の車両が足りなくなってしまった。この穴埋めをするべく、上越新幹線向けのE7系を北陸新幹線に差し向けたため、E4系の廃車が先送りされた形になる。
2021年のダイヤ改正では、JR北海道で新形の電気式気動車H100形が旭川地区や苫小牧地区にも進出し、老朽化した車両の淘汰が行われるほか、2021年度にはJR東海で新形車両の315系が登場する予定だ。新形車両に加え、現役を引退する車両にも注目されることになるだろう。
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