近年は新型コロナウイルス予防のために手洗いうがい、こまめな衣服の洗濯、帰宅してすぐの入浴をしていらっしゃる方も多いかと思います。これらはウイルスや細菌だけでなく、身体や衣服についた花粉を落とすうえでも大変有効です。もちろん外出時のマスク着用も花粉予防に効果があります。
また、花粉の飛びやすい日は極力外出を控えましょう。風の強い日や湿度が低い日のほか、雨の降った翌日はとくに花粉の飛散量が多い傾向にあります。ニュースのお天気コーナーでも地域ごとの飛散情報を取り上げていますので、翌日の花粉情報をチェックすることも大切です。室内では、洗濯物の部屋干しを心がけ、こまめに空気清浄機を使うと効果的です。花粉は湿度が高いと飛散しにくくなるため、加湿機能がついている空気清浄機があれば部屋の乾燥対策もかねてぜひ活用してください。
薬を飲み始める時期は?
体内の免疫を落ち着かせる方法としては花粉症の薬、すなわち抗アレルギー薬の内服が代表的です。薬を飲み始める時期は、体内の免疫がまだ活発でないとき、すなわち花粉が飛散し始める時期より少し前から飲むとよいとされています。
抗アレルギー薬としては、アレルギー反応によって放出され、花粉症の症状の原因となるヒスタミンという物質を抑える「抗ヒスタミン薬」が最もよく使われています。
花粉症の薬って眠くなるんでしょ?という声もよく聞かれますが、これは半分正しく、半分間違っているといえます。ヒスタミンは鼻では鼻水やくしゃみを、脳では覚醒・集中力を保つはたらきがあります。抗ヒスタミン薬はこれらの作用をブロックするため、確かに花粉症の症状を抑えると同時に、脳の覚醒を妨げ、強い眠気も引き起こしてしまいます。
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