「この人の話は聞きたい」と思わせる人の要素 話の内容が面白い以前に大事なことがあった

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今では、説明スキルアップの一環として、企業向けの研修などでこのフレームワークを年間数百人の方にお伝えしています。そのフレームワークが以下となります。

 ステップ1 あいさつ
 ステップ2 現在の仕事
 ステップ3 物語
 ステップ4 ビジョン
 ステップ5 貢献

「信用してもらえる自己紹介」にするには

1つひとつ説明します。ステップ1では、「こんにちは。○○(肩書き)+○○(名前)です+御礼」のように、企業名や職種と、自分の名前を言います。本名を出せる方はフルネームで、それが難しいようならハンドルネームでも構いません。このステップの最後に御礼を伝えるのは、聞き手との心理的距離を近づけるためです。

ステップ2では、現在の仕事の内容を簡潔に話します。自分の説明の「結論」部分に相当します。BtoBなどのお仕事をされている方は、聞き手が知っていそうな商品サービスなどと紐づけて話すことがポイントです。

ステップ3では、自分がやってきたこと(実績など)や、人間性(キャラクター)が伝わる事実ベースでの話をします。過去から現在までを簡潔に伝えます。ステップ4では、今後やりたいことや将来像を語ります。現在から未来へ向かうイメージです。

ステップ5では、今、目の前にいる聞き手に対して、貢献したい気持ちをアピールします。自身の知見やできることを通して、相手と自分をつなぐ「架け橋」を作るのです。

このようなステップを踏んでいくことで、単なる自己紹介から聞き手に信用してもらえる自己紹介に化けるのです。

多くの人がすでに知っている著名人の場合にはこういった自己紹介は不要でしょうが、聞き手が話し手の情報を事前にもたない場合には、自分自身をわかりやすく説明できるスキルは必要不可欠といえるでしょう。

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