気仙沼で復活を遂げたカフェ「復興10年」の奮闘 サンドウィッチマンがロケ後に被災した店は今
お笑い芸人コンビ、サンドウィッチマン(伊達みきおさん、富澤たけしさん)は、今や“芸能人好感度№1”といえる存在だ。
例えば、ビデオリサーチが年に2回行う「テレビタレントイメージ調査」での最新結果(2020年8月度)は、男性タレントで1位。今回の同調査で、5連覇達成だという。
ちなみに女性タレントの1位は新垣結衣さん。2位・綾瀬はるかさん、3位・天海祐希さんのトップ3の顔ぶれは変わらないが、1位と2位は入れ替わった。男性タレント2位は今回(8月度)が阿部寛さん、前回(2月度)は明石家さんまさんだったので、サンドの2人の人気は盤石なのだ。
サンドウィッチマンは、東日本大震災後の献身的な活動でも知られる。被災地の宮城県仙台市出身というのもあるが、「3.11」当日は同県気仙沼市でロケを行い、ロケ終了直後に被災し、津波を目の当たりにした経験も大きいのだろう。
そのロケ場所が「アンカーコーヒー」だ。宮城県と岩手県に8店舗を展開する個人カフェチェーンとして、当地では知られる。今回は震災後の同チェーンの取り組みを紹介したい。
震災時から店舗拡大も、コロナ禍と向き合う
「今日は土曜日なのでお客さんが多いけど、ふだんは厳しいですよ。毎日テレビで深刻な状況が放送されるのもあり、ずっと“コロナモード”。外出自粛の影響を受けています」
アンカーコーヒーを運営するオノデラコーポレーション専務の小野寺靖忠氏(コーヒー事業部責任者)は、こう語る。
話を聞いた場所は「アンカーコーヒー 内湾店」(気仙沼市南町海岸)。2018年11月、内湾地区に開業した同店は、気仙沼湾に面した場所にある。取材時は盛況だったが、平日の客足は減ったという。
「それでも、前向きに考えています。1杯取りのカップオンコーヒーはテイクアウトで売れていますし、ECの売上高は倍増しました。2021年のキーワードは『変異』。コロナより先に変異してやろう、と――。カフェなのでそれができると思っています」(小野寺氏)
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