オリラジが「デビュー直後」にブレイクした必然 武勇伝ネタは「偶然の産物」ではまったくない

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NSC入試面接まで2カ月にせまると、藤森さんとあっちゃんは……
昨年末、オリエンタルラジオが吉本興業を退所するというニュースが世間を驚かせました。
中田敦彦さんは前々から「シンガポール移住」を公言していたため、既定路線と捉える人が多かった一方で、相方の藤森慎吾さんが共に独立という選択をしたことは、驚きをもって伝えられました。
藤森さんの初の著書『PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解』では、自身の半生、人生哲学、そして相方・あっちゃんへの思いがつづられています。本稿は同書から一部を抜粋し、オリラジ結成当初のエピソードをお届けします。

武器はネタ100本

NSC(吉本総合芸能学院)は学校とはいえ、たったの1年制だ。うかうかしてたら、あっという間に時は過ぎてしまう。授業で定期的に講師陣にネタ見せできる機会があるとはいえ、それを「授業の一環」としてただこなしていたら、なにも起こらないまま1年が終わるに決まっている。

ネタ見せは毎回、芸人になれるかなれないかを懸けた、一発勝負のオーディションだ!

それくらいの気概でいかないと、学校でトップになんてなれやしない。NSCを普通の学校と捉えて、そこにいるうちになにかを学べればいいといった気持ちでいてはいけない。それでは得られるものなんてひとつもない。駆け抜けるぞ! あっちゃんはそう号令をかけた。

いざ駆け抜けるには、準備万端でなければならない。入学時期まで、あと2カ月。そのあいだにあっちゃんは、武器となるネタ100本を、自分で書きためたノートのなかからピックアップして磨きに磨く。

それをぼくらはいつもの公園で、繰り返し繰り返し演じて、身体に覚え込ませる作業に打ち込んだ。

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