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オリラジ藤森が選んだ「くっついていく」生き方 昔からあっちゃんのカリスマ性は圧倒的だった

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すこしでもうまくなっているのか、成長しているのか、自分じゃ正直なところよくわからなかった。なかなか進歩しなかったんだろう。あっちゃんに怒られっぱなしなのは、まったく変わる兆しもなかったから。

それまでの付き合いから、ぼくはよく知っていた。あっちゃんはうそをつかない。思ってもいないことを口にしたり、なにかに忖度(そんたく)してものを言ったりすることはない。あっちゃんがガミガミ言うってことは、ぼくの漫才がちっとも満足のいくレベルに達していない証拠だ。

ぼくはお笑い芸人になりたいというよりも、ただ華やかな芸能界への憧れだけが漠然とある、ミーハーなやつだった。お笑いでもいいかな。いちおう芸能界だしね。どんなかたちでも、デビューしちゃえば芸能人でしょ。

などという甘い考えが、心のうちにあった。それがにじみ出ていたのだろう。長野県と山梨県で過ごしていた中学高校時代、ぼくはずっと木村拓哉さんに憧れていた。ほかにも俳優でいえば窪塚洋介さんや、同い年の小栗旬くんがすごく好きだった。

おめでたいやつ

大学生になって上京してからは、渋谷の道玄坂で一度だけ、芸能プロダクションのスカウトを名乗るひとに声をかけられたことがあった。めちゃくちゃテンションが上がったものだった。結局そのときは、オーディションを受けるまでには至らなかったんだけど。

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大学生時代にはほかにも、たまたま街頭インタビューみたいなのを受けたことがあった。それだけで、

「おお! オレってすこしはイケてる? 歩いているだけで声かけられちゃうなんて選ばれし者なのかも!」

と勘違いしそうになったこともある。おめでたいやつだ。単純な田舎者だったぼくは、有名人になることに、ただバカみたいに憧れていただけ。なにか具体的な努力や行動をするというのでもないくせに、華やかな世界に興味津々ではあった。

とはいえ、芸人という道はまったく頭になかった。ほとんど関心を持っていなかったのである。それなのに勢い、予備知識も思い入れもないお笑いの世界に飛び込んでいこうというのだから、われながら無謀だ。

全力で「先生」たるあっちゃんに食らいついていく。食らいついていく以外になかった。

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