「コカ・コーラ×NiziU」CMが10代を虜にする訳 ステイホームでテレビ視聴時間増えた年末年始
花王『アタックZERO』は松坂桃李ら5人の俳優が“#洗濯愛してる会”のメンバーを演じる60秒CMを、フジテレビ『ジャニーズカウントダウン』で年明け直後からオンエアした。
CMはハンバート ハンバートの『おなじ話』をBGMに展開。白い服を着た彼らが日常の中で汚れた服を商品で洗濯し、晴れやかな笑顔を浮かべる様子に「何気ないごくふつうの一日を安心して過ごせるように、僕らは洗濯をするのかもしれない」という松坂の語りを重ねた。
ラストは青空の広がる街並みに「きれいも、きもちも、あたらしく。」のコピーを映す内容で、成人女性を中心に票を獲得。わずか10回のオンエアながら20位につけた。
モニターからは「汚れやすい白い服だけれど、洗濯することで毎日があることを実感させられ、キャッチフレーズに感動しました」「男子が洗濯する姿が爽やかで好感が持てる」「宣伝文句がとてもいい。CMソングも一度聴くと頭に残り、つい口ずさんでしまう」などの感想が目立った。
当たり前の日常の大切さをすくい取ったクリエイティブや、新年ならではのすがすがしいメッセージが多くの人の共感につながったのではないだろうか。
安心して過ごせる日常や身近な人々の大切さに共感
同様に年末年始らしい日常を描いたものでは、任天堂『ニンテンドースイッチ』が25位に入った。CMは雪の日に新垣結衣が布団にくるまって『あつまれ どうぶつの森』を楽しむうちに、ゲーム内で『リングフィット アドベンチャー』のコントローラーを目にして運動を始めるというストーリー。
視聴者からは「このような冬を私も過ごしたいなと思ってしまいます」「あつ森の世界と現実の世界がリンクしている感じがよかった」などの声が見られた。
新垣が主演したTBSのスペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』では本作のほか、彼女が出演するGMOクリック証券や明治『メルティーキッス』『チョコレート効果』のCMなども放送され、いずれもドラマ本編とともに視聴者の関心を集めた。
ランキングの上位を見ると企業メッセージを声高に語るものよりも、自分らしく安心して過ごせる日常や、身近な人々の大切さを等身大で描いたCMに共感が寄せられたようだ。また話題性の高いキャスティングや突き抜けたユーモアの力で支持を伸ばした成功事例も見受けられた。2021年はどのようなCMが私たち視聴者を楽しませてくれるのか、引き続き注目していきたい。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら