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オリラジ藤森が今語る「あっちゃん」との出会い 意気投合した「バイト先のスター」と「チャラ男」

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あっちゃんはいつだって、ものごとを俯瞰で見るタイプだ。人前で初めてやってみたのだというこの漫才についても、

「全力でやったんだし、まあいいや。いい思い出になったし」

などと自己満足に浸ることなんてない。

これは漫才としていかほどのものだろう? 目の前のお客さんは笑ってくれたとしても、所詮は学生のお遊びレベルじゃないのか?

と冷静に分析してしまうのだ。

「どんな漫才よりおもしろいよ!」

などというぼくの能天気な感想には取り合ってもくれなかった。でもぼくのほうは、スゴいものを観た!という興奮が冷めやらない。それで畳みかけた。

「またやんないの、こういうの? もっと観てみたいんだけど」

でも、あっちゃんはまったくつれない。

「ああ、もうやんない、そういうのは」

コンビを組んでいた相手とも、このとき以来、一緒に活動はしていないのだという。ぼくは言ってみた。

「えー、じゃあ、オレとやろうよ、漫才。で、お笑いの世界に入る! ってのはどう?」

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ぼくの口調はいつものクセでどうしても軽い感じになってしまう。でもぼくとしては、ありったけの熱意を言葉にのせたつもりだった。でも、あっけなく否定の言葉が返ってくる。

「いやだよ。そんなのダメに決まってんだろ」

……。あっちゃんは頑なだった。まったく聞く耳を持ってくれなかった。

まあ、しかたない。漫才のことなんてなにひとつ知らず、お笑いファンですらないぼくに、いくら熱心に誘われたところで、心に響かないのは当然だ。

あっちゃんにしてみれば、思いつきで適当なこと言ってんじゃねえよ。となるのが当たり前。

いやでも、ぼくはこのとき実はかなり本気で、「漫才、やろうぜ!」と言っていた。そりゃ傍からすれば軽いノリに見えたかもしれないけど、ぼくのなかには不思議な確信があった。

あっちゃんとだったら、きっとうまくやれる。

自分のなかがそんな直観で満たされていた。

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