専門家が指南「変異種」の感染を防ぐポイント 感染力の強いウイルスにどう対抗したらいいか
「これまでは対策に多少の手抜きがあっても感染を回避できたかもしれないが、ミスや手抜きが許される余地はなくなったと思う」。こう語るのは、エアロゾル(空気中に浮遊する微小飛沫)の世界的な専門家の1人でもあるバージニア工科大学のリンジー・マー教授(土木環境工学)だ。
効果のあるマスクを正しく着ける
しっかりとフィットする適切なマスクなら、感染を引き起こす可能性の高い大きさのウイルス粒子は十分に防げる。マー教授の研究チームは少し前に11種類のマスク素材をテストし、この点を確認している。
最も感染防止効果が高いマスクは、2つの布の層にフィルターを挟み込んだ3層構造のものだ。とはいえ、マスクを新たに購入しなくても、簡単な方法で効果を上げることはできる。他者との距離が近い状況では、マスクを重ねて着用するのだ。
店にいる時間も短く
他者との接触をさらに半減
ワクチンはリスクを下げる決定打となる。ただ、ワクチンが接種できるようになるまでは、自らの行動を見直し、他者と接触する時間や回数を減らすようにしてほしい。
例えば今現在、週に2〜3回の頻度で店に出かけているのなら、それを1回に減らす。その店で1回当たり30〜45分過ごしているのであれば、その時間を15〜20分に減らす。宅配やドライブスルーでの受け取りが可能な場合には、そうした選択肢を利用するようにしてほしい。
(執筆:Tara Parker-Pope記者)
(C)2020 The New York Times News Services
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら