さっき言ったように、人生ってどんなことでも賞味期限つきなの。エネルギーにも時間にも、限界がある。だったらね。自分は何が好きで何が好きじゃないか、優先順位をつけるしかない。
私はね、不登校の子たちをたくさん知っていて、付き合いがある。あの子たちって、不器用だから、好きじゃないことは体が固まって動かないの。全身でイヤだと表現できる。それができないのが、優等生。だからこそ、自分が幸せになるのに何が重要か? 優先順位をよくよく考えたほうがいいと思うな。
社会人の彼女を持つ、男子学生の悩み
上野:あら、そこの男性が何か聞きたそうね。何か聞きたいことがありますか?
男子学生Eさん(以下、E):大学院生です。今年から1年間休学して、来月からインターンで地方に行く予定です。先生に聞きたいのは、彼女のことです。
彼女は同じ年(24歳)で、ITのベンチャーで今年から働き始めています。職場に男女格差はなさそうなのですが、たいへん忙しそうな仕事です。片や、僕は大学院生で、しかも今年休学する身の上です。彼女と比べて、自分は遅れているなという気がしないでもありません。
僕は女性に対して自分のほうが社会的地位が低いと嫌だと言った発想はないのですが、今後、彼女と一緒に暮らしたい、ゆくゆくは子どもも欲しいということを考えると、今、こんなに仕事が忙しそうな彼女に向けて、どういうところを気づいてあげたらいいのか? どういうところを注意しておいたほうがいいのか? 教えていただきたいのです。
(会場の女性たちから、すばらしい!とのどよめき)
上野:こういう質問、うれしいよね!
子ども持つとしたら、あなたが大学院生の今が最高の期間だと思うよ。だって、ヒマじゃん(笑)。
E:確かに、ヒマです。
上野:あなたが大学院生の間に、彼女に子どもを産んでもらって、あなたが育てる。これがいいんじゃない?
あなたはまだ20歳やそこらでしょ。ハタチそこそこの年齢には、彼女との1年、2年の差って、天と地のように感じるかもしれない。でも、人生長いから。30歳過ぎたらみな同じ。ほとんど、変わりはない。横並びになっちゃうから。そこは安心してください。
それで、あなたが大学院生のうちに子どもを持つって話。
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