プリクラの元祖・セガ、「20年ぶり再参入」のわけ

業界初の機能引っ提げ独占市場に風穴空けるか

プリントシール機の生みの親・セガが市場に舞い戻ってきた(記者撮影)

2020年10月、セガはゲームセンターなどに約20年ぶりとなるプリントシール機「fiz(フィズ)」の導入を開始した。

最大の特徴は、通常のプリントシールの撮影と同時に3秒間の動画を撮影する「モーメント」機能だ。「盛り」と呼ばれる画像加工処理がされた、1秒間に30フレームの滑らかな動画を撮影できる機能は業界初だ。

「うごいて盛れる!」というスローガンを打ち出すフィズ(セガのYouTube公式チャンネル)

動画などは専用のスマホアプリでダウンロードできる。印刷されたプリントシールにスマホをかざすと、シール上の静止画が動き出すような動画が見られるAR(拡張現実)機能も備える。

実は1995年に発明したパイオニア

都内のゲームセンターで同機種を利用していた女子中学生は、「動画が撮影できるのは楽しい。光が当たっているような肌感に加工されるのも気に入っている」と笑顔を見せる。

実は、セガはプリントシール機の生みの親だ。1995年にアトラス(現在はセガサミーホールディングスの子会社)とセガが共同で「プリント倶楽部」(略称プリクラ)を開発。翌年に大ブームとなり、「プリクラ」がそのままプリントシールの代名詞となった。他のゲーム機器メーカーも続々と参入し、1997年にプリントシール市場は1000億円を超える市場となった。

しかし、ブームは急速に過ぎ去った。セガは「プリント倶楽部」に続くヒット作がないまま、シール紙などの在庫を大量に抱え、2000年頃にプリントシール機事業から撤退する。

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