「MBA取得」が成功の近道だと考える人の論理 大学院進学は「ばくちのようなもの」なのか?

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高い学費を払い、相当程度の時間を費やすわけですから、何かすごいことを成し遂げられそうな気がするのはわからなくもありません。

しかしながら、漫然と進学しても何もないと断言できます。

実際に、国内外の大学院に行ったものの同年齢の平均給与とほぼ変わらず投資回収に苦戦したり、または就職そのものに苦戦する例などは非常に多くあります。

大学院に行ったから職業人として成功するのではなく、もともと意識が高く仕事への情熱があり、実績も出している人がより成長するために行くべき場所がMBAなりの大学院なのです。

いきなり活躍できるほど世の中は甘くない

社会人として職業人として誇れる実績が大学院への進学しかない、という人がいきなり活躍できるほど世の中は甘くはありません。より明確に言うと、一発逆転のために行くような場所ではないということです。

ご自身が人生や仕事において何を成し遂げたいのか、そして大学院に行くことがその中でどう明確な付加価値を生むのか――。まずはそれを明確にしましょう。

そのうえで進学するしないを判断されてはいかがでしょうか?

過度な期待は禁物です。進学されるのであれば、かけたお金と時間に対するリターンを最大化するべく明確な目的意識を持って行かれることをお勧めします。

埼玉のKさんがこれを機に人生の目標設定をされ、より輝かしい人生を歩まれるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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